「開放感のあるおしゃれな家にしたい!」
そんな憧れから“吹き抜けのあるリビング”を選んだ我が家。確かに、夏は明るく風通しも良くて最高でした。
でも、冬になって現実を思い知ることになったのです…。
今回は、実際に吹き抜けを採用して失敗した理由と、後から考えた対策案までリアルな体験談を交えてお伝えします。
吹き抜けの家を選んだ理由
我が家は築20年以上の中古戸建てをリノベーションしました。
そのとき、リビング天井を取り払って吹き抜け仕様に変更。
- 日当たりが良く、自然光が差し込む明るさ
- 圧倒的な開放感とおしゃれな雰囲気
- 風通しもよく、夏場は爽やか
このような魅力から、「子育て中でも快適に過ごせる家になりそう」と期待していました。
吹き抜けで地獄だった“冬の寒さ”のリアル
ところが冬になると、家族全員が寒さに震える羽目に。
- エアコンの暖気が2階へ逃げていく
- 足元がいつまでも冷たい
- 暖房代が跳ね上がる(月1万5000円以上UP)
- 子どもが風邪を引きやすくなった
特に厳しかったのが「暖房をつけても部屋が暖まらない」という事実。
暖気は上に、冷気は下に…という自然の法則に抗えず、冬のリビングはまさに“寒冷地の外”状態でした。
実際にかかった光熱費のビフォーアフター
季節 | 吹き抜けリフォーム前 | リフォーム後 |
---|---|---|
冬(1月) | 約9,000円 | 約23,000円 |
夏(8月) | 約12,000円 | 約14,000円(そこまで変化なし) |
“夏は最高、冬は地獄”というタイトル通り、夏場の快適さと冬場の寒さの落差が極端です。
吹き抜けの寒さを和らげるためにやったこと
完全な対処には至っていませんが、以下のような対策を取りました:
① シーリングファンの設置
暖気を下に送るために**シーリングファン(天井ファン)**を後付け。
空気の循環が良くなり、足元の寒さが多少緩和されました。
費用目安:工事費込みで約8万円前後
② 床暖房マットを導入
特に冷えるリビングのソファ前に電気式の床暖房マットを設置。
ヒートショック対策にもなり、子どもがごろ寝できる快適空間に。
費用:2万円程度(設置簡単・DIY可能)
③ 階段・吹き抜け部分に断熱カーテン設置
吹き抜け階段との境目に断熱カーテンを吊るすことで、暖気の逃げ道を減らす効果がありました。
取り外し式で見た目にも配慮。
今だから言える「吹き抜けにする前に考えるべきこと」
実際に住んでみて、「なぜもっと調べなかったんだ…」と後悔したことは以下の点です:
- 断熱性能が高い家かどうか(断熱材や窓の性能)
- エアコンだけで暖房をまかなえる設計か
- 空気の循環を意識した構造か
- 補助暖房(床暖・ストーブ)を前提にしていたか
吹き抜けは“かっこいい”だけで選ぶと、ランニングコストと快適性のトレードオフに悩むことになります。
まとめ|吹き抜けは対策込みで考えるべき
吹き抜けは確かに魅力的です。
でもそれは「高断熱・高気密・空調設計がきちんとされた家」でこそ、快適に機能します。
我が家のように築古のリノベーションで吹き抜けを採用する場合は、
断熱・空気循環の計画が不可欠です。
これから家を建てる・リフォームする方は、“冬のこと”を想像してから吹き抜けを検討することを強くおすすめします。

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