「子どもの足音が階下に響いていないか心配…」
「在宅ワーク中の音が漏れて集中できない…」
そんな悩みを解決するには、“後付けの防音対策”だけでなく、“住まい自体を見直すリフォーム”が効果的です。
この記事では、元現場監督の視点から、暮らしの快適さを大きく左右する防音リフォームのポイント5つをご紹介します。

【1. 床には「遮音等級LL45以上」の防音フローリングを選ぶ】
足音や物音が階下に響きやすい場合は、遮音性能付きフローリングへの張替えが有効です。
遮音等級「LL45」以上の床材なら、集合住宅でも一定の防音効果が期待できます。
クッション材一体型のフローリングは施工性も良く、マンションリフォームにおすすめです。
【2. 壁には「吸音ボード+石膏ボード」で音漏れを抑える】
テレビの音や会話の声が外に漏れるのを防ぐには、壁の吸音・遮音性能を高めるのがポイント。
【リフォーム例】
- 既存壁に吸音材(グラスウールなど)を追加
- その上から石膏ボードを重ね貼り(遮音性UP)
- 表面はクロス仕上げで見た目もスマートに

【3. 窓には「内窓(二重窓)」設置が効果大】
外からの騒音(車・電車・工事音)や、室内からの音漏れには内窓設置が劇的に効果を発揮します。
アルミ樹脂複合サッシや防音ガラスを使えば、気密性も断熱性もUPして一石三鳥。
特に寝室や子ども部屋におすすめの対策です。

【4. 天井裏にも「吸音材」を追加して上階の音対策】
上の階の足音や物音が気になる場合は、天井裏への吸音材追加が効果的です。
軽量鉄骨の集合住宅や築年数が古い家は、天井裏に断熱材しか入っていないことも多く、吸音性能が不足しているケースがあります。
グラスウールやロックウールを挿入するだけでも、かなり音が和らぎます。
【5. 「ドアや引き戸」のすき間対策で音漏れをカット】
室内ドアの下や引き戸のすき間から、意外と音が漏れます。
【対策アイテム】
- 隙間テープ(防音+気密)
- ドアボトムシール
- 防音カーテンや厚手のタペストリーで目隠し+音吸収

■ まとめ|快適な生活は“音のストレス軽減”から
防音リフォームは、「聞こえないようにする」だけでなく、生活の質を高め、心の余裕を生む大切な工事です。
5つのポイントを振り返りましょう:
- 遮音フローリングで足音対策
- 壁内の吸音+石膏ボードで会話音の防止
- 内窓設置で外部の騒音ブロック
- 天井裏に吸音材追加で上階からの音をカット
- ドア・窓まわりの隙間対策も忘れずに!

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