リフォーム契約を控えている方の中には、「契約書って何を確認すればいいの?」と不安に思っている方も多いのではないでしょうか?
契約書は、トラブルを防ぐ“命綱”です。
契約前にどこを確認すべきかを知っておくだけで、工事後の「こんなはずじゃなかった…」を防ぐことができます。この記事では、元現場監督の視点から、契約前に必ずチェックしておくべき5つのポイントをわかりやすく解説します。
【1. 工事内容・仕様の詳細は明記されているか?】
契約書には、リフォームの範囲・工事内容・使用する設備や材料の仕様が明記されていなければなりません。
チェックポイント:
- キッチンのグレードやメーカー名は書いてあるか?
- クロスや床材の品番は記載されているか?
- 曖昧な表現(例:「おまかせ」「一式」)が多くないか?
▶ 工事内容が不明確なまま契約すると、仕上がりに納得できなくても言えなくなってしまいます。
【2. 工期と工事開始・完了日が明確になっているか?】
「○月頃の着工予定です」という曖昧な表現では、トラブルになりやすいです。
工期の記載例:
- 着工日:2025年7月1日
- 竣工予定日:2025年7月25日
- 遅延が発生した場合の対応方法も記載されているか
▶ 特に仮住まいや引っ越しが絡む場合は、日程の確定が重要です。
【3. 支払い条件・タイミングが具体的か?】
トラブルの多くは、「お金」に関わる部分です。
支払い方法とスケジュールがはっきりしているかを確認しましょう。
例:
- 契約時:30%
- 中間時:40%(着工から◯日後)
- 完工後:30%
▶ 「一括前払い」など不自然な条件には注意が必要です。
【4. 保証内容とアフターサービスの有無】
契約書または付帯資料に、保証の内容とアフターサービスの範囲が記載されているかを確認します。
チェックリスト:
- 工事保証の期間(例:1年・2年)
- 無償修理の対象範囲
- アフター点検の有無
- 瑕疵保険の加入有無
▶ 「保証なし」の業者は避けた方が無難です。
【5. 契約解除・キャンセル時の条件】
やむを得ず契約をキャンセルする場合の違約金や条件も明記されているかを確認しましょう。
例:
- 契約後3日以内であれば無条件解除可能(クーリングオフ)
- 着工後は実費負担あり
- 書面での通知が必要な場合あり
▶ 契約書の「特記事項」欄に記載されることが多いので、見落とさないよう注意!
■ よくある質問(FAQ)
Q:契約書に書いてない内容はどう扱われますか?
A:基本的には「書いていない=保証されない」と考えてください。口頭のやり取りは記録を残しておきましょう。
Q:契約書は見積書とどう違う?
A:見積書は「予算の提案」、契約書は「正式な取り決め」です。両方を見比べて、内容が一致しているか確認を。
■ まとめ|契約書を制す者が、リフォームを制す
リフォーム契約は、工事の成否に直結する大切なプロセスです。
「なんとなく」ではなく、内容をきちんと理解したうえで契約することが、後悔ゼロのリフォームへの第一歩となります。
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